MNS.産経ニュースより(ずっとひっかかっていた事件のその後の詳細として)

「いじめられた友人に土下座させたい」 八王子バス運転手刺傷 14歳容疑者が供述
2012.5.2 22:25
東京都八王子市のJR西八王子駅前に停車したバスで4月22日、運転手が刺された事件で、
逮捕された市立中学3年の男子生徒(14)が、警視庁の調べに
「バスジャックをしてマスコミや警察を呼び、その前でいじめられた友人数人に土下座させ、殴りつけたかった」
と供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。
しかし、捜査ではいじめは確認されず、警視庁は男子生徒が「いじめられている」と思い込み、
バスジャックを計画したとみている。
「同級生数人にいじめられていた」。
事件から数日たった4月下旬、男子生徒は警視庁八王子署の取調室で、捜査員に言葉を選ぶように冷静に話した。
男子生徒は同市で育ち、家族は母親ときょうだい。
中学校では成績は中ぐらいで、「普通の少年」(市教委)とみられていた。
友人もいた。捜査幹部は「いじめられてはいないが、“いじられキャラ”だったようだ。
友人にからかわれることが負担になっていたのかもしれない」と話す。
所属するバドミントン部では昨年12月、「ほかの部員に『下手だ』と言われた」と退部を言いだした。
顧問の男性教諭に引き留められたが、練習は休みがちになった。
一方で、生徒自身も自分より弱い同級生らには、胸ぐらをつかんだり悪口を言ったりすることがあった。
事件前日には補欠で参加した市大会で、ほかの部員から「来たの?」と言われたことに腹を立て、
おにぎりを投げつけた。
バスジャックは以前から計画していたとみられ、
1〜2カ月前、少年のバスジャックを題材にした小説を買い、「参考にした」という。
事件当日、バス乗車直前に友人3人に果物ナイフを見せつけ、バドミントン部の顧問に
「バスジャックするといったらどうする?」と電話をかけたが、友人も顧問も話をそらした。
新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)は「『普通』といわれる子供は、
自分が注目されずに疎外感を持つことがある。
バスジャックは本気ではなく、自分の存在を示したかっただけなのかもしれない」と分析する。
男子生徒はいまだに事件について反省を口にせず、「(バスジャックを)まだやりたい」と供述しているという。
事件は疎外感に悩む生徒の悲痛な叫びだったのか。
警視庁は心の内の解明を進めている。

との事です。
いけない事はいけないと伝えないと…。
この続き、きっとあります。
『反省がわからない』…。
残念な事件を2件起こし、異例の速さで死刑が執行された山地死刑囚のルポのこの題名が私には浮かびました。
そのルポは『死刑でいいです。』としてその後書籍化されています。