涙 その1

実際、私はこの航海中よく泣いた。
それは、不安や孤独はおろか感動からでもない。
ただ訳もなく泣き、そして泣きながらもその理由を考え、自分の内面的な変化に戸惑った。
泣く時も、突然、なんの前触れもなく始まり、そして唐突に終わってしまい、後でなんだったのか訝(いぶ)かる始末だ。
しかも海が比較的穏やかでいて、気持ちが弛緩している時のほうが多かった。
雲が浮かんでいるとか、鳥が飛んでいるとかならまだしも、メシを食っている最中に泣き出すにいたっては、さすがの私にも判らない。
感情を制御と解放という形で自己コントロールしているとか、孤独による情緒不安定と考えれば、話は簡単だが、ここで私は自分の精神分析医をやるつもりはない。
そんなのはフロイトユングに任せておけば良い。
俺は船乗りだ。
もっとロマンチックにやろうぜ。
これは清めの涙と思った方が良い。
それは、人間社会の中で身に染まってしまった「しがらみ」や、生活の些事(きじ)が心の「ヒダ」から剥がれ落ちて行く時に感ずる疼痛であり、自分の心の浄化作用としての現象なのだ。
そして、泣くたびに海の色が心に染み込んで、心が純粋になって行くのが判る。
この浄化作用は間欠的に現れ、チリに入る少し前に泣いたのを最後にして、それ以降は泣かなくなってしまった。
結局、心が海の色になるのに、七ヶ月かかったことになる…。
過日紹介した城所さんの著書からの引用です。
素敵な文章です…。
城所さんにその文才について質問しましたが、その件はまた次回の『その2』で(苦笑)。
話は日常に戻ります(笑)。
日曜の朝、ユニコーンガンダムを観ながら朝食を食べました。
気付くと泣いていた私…。
起動するシーン、本当に感動しました!
絵が綺麗で、マサキに大きな画面で観たいね…。とも伝えました。
私が小3の時にガンダムがスタート!
ガンプラを買うのに整理券を持って、おもちゃ屋に並びました。
ガンプラ、ガンケシ、本、ポスター等々。
楽しかった思い出は、今も色褪せません…。
いろんなものが一気に込み上げてしまいました。
あとから訊いたのですが、ホワイトベースと思った船体は別物、シャアと思った人物は別人との事。
それでも十分、これから楽しめそうです。
放送に気付いていない同世代が観たら“はまる”だろうな…。
感動を与えてくれたアニメーターに敬意を表します。
そんな訳で、こんな曲を…。

今日は公休。
昨日、ベランダで日焼けをスタート!
今日も焼き、昼過ぎに脚の鍛錬に向かいます!
今日一日が皆さんにとってかけがえのない素敵な一日となりますように…。
みんなが幸せになりますように…。